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予防薬を飲ませる上での注意点として…
予防薬は、
月に1度最初に設定した日にちを、大きくズレる事なく飲ませなければいけません。
体内に入った子虫は約1ヶ月間は血管内に入らず、皮下などに留まって成長を待っています。予防薬は、血管内に入り込む前に駆虫する為のお薬です。血管内に入ってしまったフィラリアは殺せない様になっていますので、駆虫が遅れて入り込んでしまった場合、そのフィラリアは血管を通って心臓にたどり着き、心臓に寄生してしまうのです。
そうならない様に、フィラリアが血管内に入る前の段階で駆虫しなければいけません。
皮下にいる子虫が血管内に入るまでの期間は、個体差がありますが早い子虫で1ヶ月程ですので、成長の早い子虫に合わせて1ヶ月に1度、約30日間隔を守って飲む必要があります。
毎年予防薬を飲ませ始めるシーズンの初めに去年の駆虫がしっかり出来ていたか、今現在体の中にフィラリアがいないかどうか、血液を採ってフィラリア抗原検査を行う必要があります。
去年1回でも飲み忘れがあり、駆虫し切れなかったフィラリアがいたとしたら、そのフィラリアは成虫になり血管内を流れて心臓に寄生しています。心臓の中に成虫がいる状態で予防薬を飲んでしまうと、死んでしまう事もあるのです。原因はハッキリ分かっていませんが、成虫が産み出しているミクロフィラリアが血管に詰まる事によるショックだと考えられています。
ですから、シーズン始めに
「去年のが1個余っているから。」と、検査なしに予防薬を飲ませてはいけません!残っている…と言う事は1回飲ませ忘れている と言う事です。忘れてしまった空白の1ヶ月の間に入ったフィラリアはその後飲んだ駆虫薬では殺せない訳ですから、冬を越えて春にまた予防をする頃には立派な成虫がその子の心臓にいるかも!しれないのです。その様に疑わしい時期がある場合はワンちゃんの為に、しっかりと検査をしてから予防を始めてあげましょう。
「先月飲ませ忘れちゃった!次を飲ませる前に検査をしなきゃ!」
と思われるかもしれません。ですが、そういう場合は検査は必要ありません。
そのまま次の予防薬を飲ませてください。
なぜなら、検査では体内に入って6ヶ月以上たったフィラリアしか検出出来ません。
そして、予防薬を飲んで副作用が起きる可能性があるのは、体内に侵入してから6ヶ月以上たって、ミクロフィラリアを産み出すくらい成長したフィラリアがいる場合です。
ですから、入り込んだ可能性があっても、その時すぐに検査をする必要はないですし、飲んでも安全です。
但し、空白の期間に感染してしまった可能性がありますので、次の年の予防を始める前に検査をして確認する必要があります。